hiroto-o's diary

とある大学の大学院博士課程を何とか卒業して、とある金融の仕事をロンドンでしています! リンクはご自由に♪ メールはhiroto_o20[at_mark] hotmail.comまで。([at_mark]は@に置き換えてね)

東北一人旅2日目@南相馬&仙台

今日は、この旅の目的の一つである相馬野間追いを見て、その後仙台に行くのが予定。


朝、ホテルでのんびりし過ぎてしまって時間的に余裕が無くなり、ホテルの人にタクシーを呼んでもらう。
野間追いの会場の多珂神社に着く。ぎりぎり最後の式典に滑り込めたという感じで、馬に乗った鎧姿の侍が見られなかったのが心残り。まあ、来年来れば良いだろう。


神社を出る。時間があるので少し歩くのも良かろうと思い、原ノ町駅を目指して北へ歩き始める。しかし、行きのタクシーでも結構時間がかかったし、炎天下の中どこまで歩こうか迷っていた。そのとき丁度、停めていた車に乗ろうとする人に声を掛けてもらい、乗せてもらうことになった。我ながらとても運がいい。本当にありがたい限りです。
「どちらから来たんですか?」−「東京からです。」、「長閑で良いところですね。」−「昔はそうだったんですけどね。。。」
そんな会話をして原ノ町駅前まで乗せてもらった。


昼食は以前行ったこともあるラーメン屋へ。随分賑わっていた。


さて、仙台に行くにはまだ時間が早いので原ノ町駅周辺を歩くことにした。人の流れを支えていた線路には雑草が生い茂り線路を隠さんばかりになっている。一方、海のほうは既に重機が入っている。注意しないと自分が復興作業の邪魔をしていることになるので気を付ける。途中、ひまわりを一斉に植えるという看板があった。その足で駅に戻ると丁度大雨が降り始める。代替輸送のバスに乗り亘理駅へ向かう。バスは各駅の場所、または近くに停まる。途中、新地駅・坂元駅辺りは海に近く震災の傷跡は深い。


亘理駅に着き、懐かしき仙台行きの常磐線の車両に乗る。岩沼、館腰、南仙台、太子堂、長町、とマラソンでも走りにいった駅を通り過ぎ、目的地仙台に辿り着いた。
駅前は歩行者用の通路が一部工事中になっていることと、e-beansという古い商業用ビルが解体中なことを除くと見た目は復活している。寧ろ、2年半前に僕が仙台を発った頃と比べて、駅前の歩行者用のエスカレータが整備されたりと開発は続いている。


街は大きく変わっていない。2年半前の記憶が一瞬にして戻ってきた不思議な感覚に襲われながらホテルまで歩く。仙台は今まで生きてきて一番長く住んだ場所だ。小学生のときは結構引越しをしていたので、仙台に住んだ9年間は最長で、しかも記憶も若い。だから、道を歩くにしても安心感が半端ない。その一方で、住み馴れた街にホテル客として泊まるのも不思議な感覚である。


この夜はアルバイト時代の友人と食事をした。近況を話しながら今度日本に帰国したら必ず仙台にも行くことを伝える。飲み屋の人とも話したが、六魂祭のときは凄い混みようだったそうだ。街としてのキャパシティーを遥かに超えていたらしい。また、仙台市の海の方の地域は、週末野次馬が殺到して復旧作業が妨げられているということも聞いた。彼らは自分たちのしていることの意味を自覚したほうがいいと思った。

とまあ、いろいろ話し明かしてこの日も12時過ぎまで飲んでホテルで爆睡することとなった。