hiroto-o's diary

とある大学の大学院博士課程を何とか卒業して、とある金融の仕事をロンドンでしています! リンクはご自由に♪ メールはhiroto_o20[at_mark] hotmail.comまで。([at_mark]は@に置き換えてね)

受験生も大変ですね。

履修問題の話ですね。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20061026ur05.htm?from=yoltop


僕は、最初これ関係の記事を見たとき、何でこんな問題にしなくちゃいけないのか分かりませんでした。

「本来履修すべき科目を教えてなかったから、来年度からちゃんとやるように各学校に指導した」

くらいのことなのかな、と。そうしたらビックリ! これからが追い込みの高校3年生にカットされた科目の授業をやらせているとのこと!

レポートで軽減策とか言っても表面上の時間短縮にはなっても、当の高3生の負担は余り変わらないはず。


実は、このような必修とされている科目の受験科目への振り替えは10年近く前から行われていたそうです。

丁度完全週休5日制開始と重なりますね。授業時間が少なくなっても急に受験の難易度なんて変わりません。

一方進学校にとって進学率は、会社にとっての売り上げ業績のようなものです。

おまけに必修の科目は一応やるように言われてる。

「少ない授業時間の中で必修科目もやって受験に合格」という難題を、高校は文部省から丸投げされた形になります。


そうなると、受験に必要のない科目は削ってその分を受験科目対策に充てるというのは必然の結末ではないでしょうか。

学生が超天才揃いでもない限り無理です。

始めっから企画倒れな制度を推し進めて、それに少しでも外れると馬鹿正直に押し付けるというスタンスは、

残念ながらサル以下です。


ただでさえ大変な今の時期の受験生に、目先の受験には関係のない授業を突如やらせるのは、嫌がらせにしか見えないです。

別に必修(とされている)授業の時間に遊んでいたわけでなく、ちゃんと授業を受けていたのだからね。

本来、文科省は何をするのが最も国益につながるかをしっかり見据えて、大局的な視点で決断をするべき。

多感な世代にある高校生は、実は近い将来の日本を作っていく重要な年代ではないでしょうか。

その将来をつまらんことで国ぐるみで邪魔するのはとても国益に繋がるとは思えません。



・・・とまあ、「美しい国」なんてのは遠い遠い夢物語、お先真っ暗なようです。

本当ありがとうございました。