hiroto-o's diary

とある大学の大学院博士課程を何とか卒業して、とある金融の仕事をロンドンでしています! リンクはご自由に♪ メールはhiroto_o20[at_mark] hotmail.comまで。([at_mark]は@に置き換えてね)

リスクテイカー

リスクテイカー (文春文庫)

リスクテイカー (文春文庫)

マネーこそ全て! さあ、市場からマネーを稼ぎ倒そう!、というHF(ヘッジファンド)の小説。
舞台はアメリカのビジネススクール
ロッカーのジェイミー、邦銀を飛び出してきたケンジ、そして素粒子理論を研究する物理学者のヤン。
彼ら3人は、ヤンの開発した市場モデルを武器に為替市場に挑んだ。
そこで繰り広げられる波乱万丈を綴ったフィクション。
経済物理学を駆使した、高次元の状態空間上のカオスを記述する数理モデルを使うらしい。
「本当に出来るのだろうか?」と思う一方、
物理学をやっていた人間としては、とても心惹かれる内容。


本を読んでいたのは、研修期間中。
モチベーションを保てたのは、
この本のエキサイティングな内容に負うところが多かったかもしれない。


あと、ブラックマンデーアジア通貨危機など、金融の歴史についても触れられているから、
なかなか勉強にもなった。


さて、、、、為替、経済物理学、カオス、、、、などのキーワードが出てきて、
あれー? どっかで誰かが言ってたようなストーリーだな〜、と思っていたら、


案の定、後書きに高安秀樹さんの名前が出てきました。ああ、やっぱりね、と言う感じ。